
撮影 : 山口敦
ツアーが終わり,その後の事務処理・・いつも中途半端で分からなくなってしまうところ、今回はがんばりました。
ツアーで出会う可成りの数の方々のことをやはりちゃんと覚えていたい。大きな声では言えませんが、あとで名刺を見ても全く覚えがないと言うことが・・。だから最近はなるべく写真も撮るようにしているんです。写真を撮るとさすがに人の顔を覚えない私にも何となくインプットされる。やはり次にお会いしたときにしっかり覚えていられたらうれしいですね。十日町で会った倫太郎君・・これ見てくれてるかな。
あっという間の一年間・・といっても今年は本当に試練の年でした。私が試練などと言うのはちょっとおこがましいわけで、言ってみれば我が国も世界も試練の年、,それがまだ続いていると言ったところでしょうか。普通の場合試練というと、それを生かして次があるという・・プラス思考で乗り切る。いや、それ以上に「すべてのことが益になる」という思考の武器があるわけですが、今回は大きな「負の遺産」が残ってしまいました。これで次のステップに・・という考え方がとてもしにくい。それでもこれを次に生かすことは私たちに与えられた最低限の務めですね。それが全く忘れ去られてしまったような議論を聞くこともある。放射能は痛くもかゆくもないというのが厄介です。今の状況ならガンになるまで分からない。なっても「因果関係が証明できない」という言葉が必ず出てきそうな。・・この辺にしておきます。
さて、12月。何となく忙しい。2日(金)は金城寛文カルテット・・今回はトロンボーンのゲスト 三塚知貴さんが加わってクインテットになります。35才というのは我々にしたらかなり若いです。共演が楽しみです。12月はディナーショーが毎年あります。阿川泰子さん。8日(木)が静岡。18日(日)が長崎。そして22日(木)に東京となっています。セレブなひとときを・・。それから前田憲男さん関係。16日(金)にJazz Summit 2001 in 調布。ゲストに日野皓正さんをお迎えしていつものウインドブレーカーズとは違うメンバーの前田憲男スペシャルビッグバンドでのコンサートです。そして20日(金)には今年最後の銀座スウィングのウインドブレーカーズです。24日のクリスマスイブには福田重男トリオ。ベースの上村信さんとのトリオです。浅草ソウルトレーン。
TRIO’の来年の春のツアー、ほぼスケジュールが固まってきています。どうぞお楽しみに。 今年一年、応援をありがとうございました。
以上、詳細はホームページ、「ライブ」の12月をご覧ください。
12月もどうぞよろしく、応援をお願い申し上げます。

11月10日 浜松。田町サロン、ジャズナイトの例会。今回は第84回。TRIO’は毎年のように出させていただいて、浜松へは安心して出かけられるようになりました。暖かい空気の中で最後まで・・。演奏していてふと、今日来ている人たちは上原ひろみとはまた違うところを求めている人達なのかなあなど・・考えなくても良いことが頭をよぎったりして・・。浜松というのは特別な場所で、聴衆がとても厳しい耳を持っているというような感覚に襲われることがある。実際はどこに行っても聴いてくださる方たちの耳はかなり自然体で侮れないのだが・・。今回はそんな思いも回を重ねるうちにすぅ~っと消えていく、、そんな感触でした。最後に主催の平野さんの「ストレスのない演奏」という言葉・・うれしい言葉でした。 写真撮影・中小路太志
11月11日 東京・LEZARD/レザール TRIO’秋のツアー、最終日。車で毎日運転をして・・ということがかなり体力的にも限界であることを毎回感じているにもかかわらず目一杯のスケジュールにしてしまって・・。終わりに近づくにつれ反省モードに。話は逸れますが、来年春のツアーは3月1日から17日まで。今度こそは長距離移動日は移動だけにする。その他にも一日お休みを入れる・・など、誓いを立てたのでありました。三人車の旅、一日でも営業日が減れば赤字に転落、、そんな営業マン感覚は捨てることにいたしました。
話を戻しますと、この日のLEZARD、文字通り立錐の余地がない。動けない、注文できない、トイレに行けない・・に近い。うれしい悲鳴。皆さんありがとう。今回の旅も熱く終わりました。
森はスウェーデンに帰りました。福田は東京の仕事を二三日してまた旅に・・。私は骨休めです。あ、それと肉も。

11月7日、朝の7時に松江を出発して呉に向かう。松江付近は高速道路があるのになぜか成り行きで一般道を走ってしまう。結局またまた予定ギリギリ。なぜ朝の7時出発かというと、呉のコンサート「てらだ稔とジャズを楽しむ会」を取り持ってくださったY氏のお取り計らいで、呉ならではのお土産をいただくことに。それは呉港沖に停泊中の海上自衛隊の補給艦「とわだ」を訪ね、お昼に「海軍カレー」をいただき、東日本大震災の際の活動の報告を映像付で見せていただき、さらに船内を見学させていただいた・・そして最後にはお土産までいただいて帰るという、頼んでも叶う話ではない特別な体験をさせていただきました。
夜は打ち上げで、集った方々はほとんど・・かどうかはわかりませんが・・海軍関係の方々・・。いろいろなお話を伺うことができました。私にしてはまずお会いする機会のなさそうな方面の方々で、改めていろいろなことを考えさせられました。「国」のために命を捨てるというひとつの価値観の上に立っておられる方々・・。こういう方々との交わりは私にとってとても貴重な時になったように思います。「国」・・それは何か。この大きな命題がそこに隠されているように思わされて、普段そちらの方に頭を使うことのない者が頭の奥のどこかをトントンと叩かれ、「起きよ」と言われたような・・。お世話になった皆様にありがとう、感謝々々。私にとっては今回の旅は「原発のウソ」に始まり、お寺でのライブ、そして海軍と・・とにかくいろいろなところに行かせていただいたなあと・・、何か不思議な感じがしています。
11月8日 広島は近いです。SPEAK LOWというお店、新しくて洒落たお店で最近は外国からもアーティストを呼んでいるようです。TRIO'としてもお店がいっぱいになるべく努力せねばと準備してきました。考えたのがお客様へのプレゼントみたいな感覚で、来ていただいた方にはライブが始まる前の時間帯に「ジャズ聴き方教室」を無料で開催するというふれこみで、各方面にもご協力を頂いて準備をしておりました。ところが蓋を開けましたらゲロゲロっ・・。参加者ひとり? それともう一人加わったのがジャズボーカリスト、会わせて二名?。今回のツアーで初めての危機と言えましょう。それでも予定通り「聴き方教室」突入。実はこの時間、とても良いひとときとなりました。二人の受講者、しかも一人は歌手なので、今更聴き方教室も何もないのですが、テーブルを囲み、私が用意した台本に沿って話を始めますとメンバーからもいろいろな話が出る。思わぬ方向に話が進み、顔をつきあわせて話し合うかと思えば、話の流れですぐに演奏。こんな贅沢な・・と私が言うのも変ですが、「体験」としては極上でありましたと言ってしまいましょう。
さて、心配しておりました本番のお客様・・最終的には大体のテーブルが埋まりまして、なんとか成功。CDも数を数えますと半分近くのお客様が買ってくださった事になる・・。よし、できるぞ、、という感触を頂きました。

11月3日から三日間。鳥取滞在。「鳥取JAZZ」に浸る。それにしても今回のツアーはどうして移動がブルースブラザースモードになるんだろう。鳥取に向かう日、朝10時出発の予定。予定表に記入されている鳥取までの距離・・120km。・・実は160kmくらいあった。120kmくらいなら10時に出ることはないと思い、メンバーに11時出発にしましょうと告げたのが運の尽き。鳥取では午後1時45分から歩行者天国になっている路上で「夢フェスタ記念合唱団」が始まるので、参加は市原だけだがこれに間に合わなければならない。それに続いて菊池ひみこトリオ、そして我がTRIO'が三曲ほど。市原は三つとも演奏。そして夕方には歩行者天国が解除になる訳で、絶対に遅れてはいけないスケジュールが組まれていることに、終わってから何となく気がつく。話を戻すと宿泊地の大阪伊丹を出たのが11時半。え? 1時間半で鳥取に着かなければいけないの? と、運転中に事態の深刻さに気がつく。スピードを出すと倍くらい疲れますが、しょうがないです。本番10分くらい前に着いたそのときの路上ライブでの写真。何もなかったような顔をしております。
その後ホテルにチェックインした後、夕食をいただいて、アマチュアのセッション大会にTRIO'のメンバーで参加。アマチュアの魅力って、やはりはじけているかどうか・・ですかね。上手い下手などは関係ない。もちろんプロもそうなんですが・・。参加しているミュージシャンたちも顔見知りになって来ていて、鳥取とのつながりも少しずつ深まっている、、うれしい感触。
この日はこのツアーで初めてではないか・・TRIO'水入らずの飲み会。気が緩んだか・・異常に盛り上がる。
二日目、11月4日はエリック宮城、近藤和彦を加えてのひみこバンドのコンサート。最後にTRIO'の福田と森も加わり、ひみこがエレキピアノ、福田がピアノ、森がウッドベース、斎藤誠がエレキベース。・・ということで、翌日のTRIO'のライブのアピールをさせていただきました。
三日目、11月5日はいよいよTRIO'のライブ。が、それだけではない。昼間、市原は「こどものためのジャズワークショップ&コンサート」。子供たちがジャズの体験をする。リズムに合わせて体を動かし、楽器をならす。これにはエリック、近藤も参加してのこどもたちの「夢フェスタ合唱団」も出演。おじさんたちも子供たちに一言ずつ・・と言った具合。同じ時刻に福田、森は「リズムクリニック」。結構大勢の若者が集まって「良かった」らしい。とにかくクリニックを体験できたことはとても+になることは確実。僕らだって一緒にクリニックをしていて同じ仲間から多くを学ぶんだから、、。
そしていよいよTRIO' ライブ。決してあふれるほどのお客様ではありませんでしたがとても熱く迎えられているなと実感。鳥取もTRIO'にとって少しずつなじみの場所になりつつあるようです。今回のツアー、本当に各地でうれしい感触。すごく恵まれたツアーとなっているなと毎日感じています。
このライブ、最後には夜に別のところでクリニックをやっていたエリックと近藤が顔を見せる。そしてアンコールでのセッション。そしてこのツアー、必ず最後にやっている曲があります。「東北」、梅津和時作曲、おおかた静流作詞、300円でダウンロードできるこの曲、そのお金が東北のために使われます。ちょっと心を静めて皆さん帰られました。
鳥取の皆さん、多くの出会い。うれしいことでした。ありがとう。
11月6日は松江。なんだか洒落たエリアにある小さなピアノバー「ピアノ」。本当にピアノバーだからピアノがあるだけで他の楽器が入ることは想定されていない。ベースとドラムの間が店の入り口といった案配。いつも出雲~松江地域でTRIO'を応援してくださっているKさんに無理を言って準備していただいた。人数こそ少なかったがこちらもとても暖かい空気の中でのライブ。終了後地元のジャズファンや大学生たちとのうれしい交流。医者を目指す青年とドラムの話・・。こりゃ医者になっても役に立つんじゃないかと勝手に思い込む。またジャズファン・・といってもみな楽器をやる連中。かなり深いところを見られているんだなあと話をしていると感じる。すごく的確な感想をおっしゃる。私にとってはうれしい感想だったからそう思うのか。

ご報告、遅くなりました。本当はリアルタイムがおもしろいのですが、あいにく全くアップする時間がありませんでした。冷めかけたころに・・ですが、ご報告、ご覧ください。細切れにアップしていきます。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ライブハウスオーナーの皆様、企画をしてTRIO’を招いてくださった皆様、本当にありがとうございました。 写真撮影・土屋由紀
11月1日。十日町 円通寺 ・・。自分たちが時々ブルースブラザースとかぶることがある。この日、軽井沢を出発して午後の3時に十日町に到着の予定。前日の軽井沢では地元のミュージシャンたちと夜中までセッションで盛り上がり、そのあともペンションでオーナーご夫妻と盛り上がり・・。やはり同年代というのは危ないです。(笑) そして翌日、朝食をいただき、何となく片付け、準備をしてふと気がつけば12時半頃になっている。二時間半で十日町まで行く? 慌てて髪の毛逆立ち状態で十日町へ疾走。隣には体調不良で顔面蒼白の福田がうずくまっている。着いてみれば予定を少々オーバーしましたが、なんとか間に合って・・。なぜか着く頃に福田は快復。珍道中の始まりの予感。
円通寺の入り口を車で入るととても感じのいい青年が私たちを迎えてくれました。ご住職のご子息。そして新潟方面をサポートしてくださっている四人が勢揃いで出迎えてくれて、うれしい再会。
やる場所は仏壇がある大広間・・。畳の部屋にグランドピアノが入れてある。後でわかったのですが、三枚の鉄板を下に敷いて、更に三枚を使って少しずつ移動しては鉄板を使い回して奥まで運ぶという・・ピラミッドの石を運ぶ光景が目に浮かぶ・・。ここまでやるかと思いきや、ご住職はかなりの音楽マニアまた録音マニアでパソコン上には音楽ソフトが立ち上がっている。なるほど・・と納得。会場である本堂には100人を超えるお客様が詰めかけ、熱い空気のライブとなりました。当初お客様の大半はジャズなどには慣れていない方だと聞いていたのですが、全然そんな空気は感じられず。私たちも最後まで「安心」をしてライブを終えることができました。ヘギ蕎麦とおにぎり・・めっちゃおいしかったです。
11月2日。宝塚・・。この日は福田、森が珍しく時間通りに集合。そりゃこれから宝塚へ行くのだから・・。今回の一番の長距離移動。北陸道を回り名神に入り宝塚まで。さすがに疲れました。IとFが運転するとかなり平均速度が上がるのですが、Mが運転すると平均速度が30kmほど落ちるんですね。気を抜いていまして、気がつくと、、これ間に合うの?状態。ここ宝塚BACK STAGE。こちらはほぼいっぱいのお客様で、いい感じで終わりました。というより、これは私自身の感触ですが、TRIO'がまたひとつ剥けたかなと、その日の演奏は私にとっても新しい感触のTRIO’だったんですね。このBACK STAGE、回を重ねて来たこともあり、地元のミュージシャンの方達もきてくださって良い交わりのときを持つことができました。こういうのが一番うれしいです。その地域の方たちとの関係がだんだん密になっていくという・・。おいで下さってみなさま。ありがとうございました。
ご報告が全くできていなくて申し訳ありません。
ただ今浜松にたどり着きました。
珍道中も終盤に差し掛かっています。
ここ、浜松で途中経過をアップしたいのですが、、。
今しばらくお待ちください。
後は東京、代官山レザーレルでお会いしましょう。
ただ今浜松にたどり着きました。
珍道中も終盤に差し掛かっています。
ここ、浜松で途中経過をアップしたいのですが、、。
今しばらくお待ちください。
後は東京、代官山レザーレルでお会いしましょう。

TRIO'、いよいよ旅に出ました。初日は軽井沢。地元在住のドラマーがセットアップしてくださったこの軽井沢のペンションに併設されているスタジオでのライブ。果たして何人くらいの方が来てくださるか、、とても心配でした。決して多くはないお客様・・でもやっているうちにわかってきたこと・・。来てくださっている方のかなりの割合が演奏をする人たち。かなりのプロ級の方もいたりして、、最後には入れ替わり立ち替わりのセッションとなり、大盛り上がり。軽井沢の方達とのまさしく「触れ合い」のときとなりました。うれしいひととき。松戸に続いて新しいTRIO'の基地となりそうです。ありがとう。暖かいひとときを。
さて明日は十日町。お寺の境内での演奏・・どうなりますか。今日はペンションに帰ってからも盛り上がりまくりで、ああ、体力が続くのか。歳をとっても向こう見ずなおっさんたちでした。