
■□■ いちはらやすし・こんなことしてますNEWS ■□■
□□ 2013 / 2 月号 □□
近ごろノロウィルスやインフルエンザがすごい勢いで流行っているようですね。私は昨年秋のTRIO’のツアー中にノロウィルスにやられ、三日間大変な思いをしました。スケジュールはなんとかこなしまして・・、なるべく人には触れないようにしつつ・・同じ症状があったピアノの福田はやはり若いということでしょうか。回復力に明らかな差が・・。そして今年、1月の中旬にはインフルエンザをやってしまい、これもライブ演奏がふたつ重なり、なんとか熱が引いた後だったのですが、感染の可能性ありという状況。こちらもなるべく人を寄せ付けず、なんとか乗り越えることができました。幸い後からノロにやられたとかインフルエンザになったとか言う話は聞かなかったのでホッとしていますが、とにかく衛生には気をつけませんとね。
さて二月。ライブは少ないですが、トピックスがひとつ。トリオ「ザ・名称未設定」という仮称で、新しいユニットのライブを致します。ピアノに島健。ベースはコモブチキイチロウという、TRIO‘とはかなり違ったテイストのユニットですが、実験的にということで本邦初。代官山LEZARDでさらっとやります。2/25(月)という人が集まりにくい週初め。未知数のユニットですがどうぞお時間がありましたら様子を見にお出かけください。ご予約はお店まで。03-3496-1374。もし繋がらなかったら市原までメールでご連絡ください。 ichihara@i-produce.net
その他、2月は先ず3日(日)にちょっとお馴染みになってきました。沖野ゆみと塚山エリコpfトリオ。沼袋オルガンジャズ倶楽部。今回はベースが清水昭好さんです。市原は初共演。それからトロンボーンにFred Simmons・・のはずが、2ndセットで出演ということに。その代わりと言ってはなんですが、ギターの大久保明が加わります。そしてこの同じ3日。夜の23時からNHKFM/セッション2013。昨年11月に公開収録した「WIM(ウォン・ウィン・ツァン ジャズトリオ)plus ONE」のオンエアがあります。ウォンが骨折して片腕で弾いているライブ。どう聞こえますか。それから6日(水)。ピアノの北島直樹君とは久しぶりです。北島直樹と三人のボーカリスト、EIKO,八月薫子,藤田佐奈恵。皆さん、市原は初共演です。六本木サテンドール。19日(火)には歌声ペトラ。オリジナル賛美歌1000曲を目指す。岩渕まことvo,g、関根一夫talk 他。OCCお茶の水キリスト教会館B1/アイリーンホール。市原は司会と歌のみです。そして前述の25日(月)、代官山LEZARD、トリオ「ザ・名称未設定」。更にもうひとつ26日(火)、前田憲男ウインドブレーカーズ/銀座スウィングとなっています。
2月も皆様のお越しをお待ちしています。
詳細はホームページ http://i-produce.net 「ライブ」をご覧ください。

旧年中は皆様の応援、ありがとうございました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年の暮れは怒濤のようなスケジュールで、部屋でゆっくりすることに飢えている自分がいました。いくら好きなこととはいえ、生活がそれだけで占められているというのは良くないですね。私などはそういうことはたまのことでいいのですが、どんな仕事でも時間に追われてそれだけになっている人は少なからずおられるのだと思います。そんな中で自分の心をコントロールして頑張ってやっておられるのでしょうねと勝手な想像。
時間に余裕がないときでも演奏はできます。楽しむこともできます。でも心に余裕がないと「演奏したい」という気持ちにならないんですよね。暮れにfacebookにこんな文章を載せました。かなり修正して足していますが・・。
「最近、ちょっと思った。」
人は叱られたときにどう反応するか。それ如何でその人の形が決まってくると思うんです。叱られることに対し、真面目すぎてもいけないし、全く無頓着でもいけない。まじめな人は叱られることを「いけないこと」だと思ってしまうんですね。そして叱られるのを怖がるようになる。これがおおきな落とし穴なんだと気付く。
叱られることのないちゃんとした人になろうとした途端、とんでもない迷路に入り込むことが最近になってようやく見えてきた。そうではなくて自分は叱られてもいい人間なんだというスタンス。これは愛されているという自覚がないと難しいのかも知れない。叱られているという感覚を持たないでいつも叱られている子どもって・・多分幸せをからだで知っているね。
これは私の過去40年間の反省・・というか、40年かかってたどり着いた場所。私は根が真面目なんですよ。(笑) だから人の言葉を正面から受け取り、それに正面から対応しようという基本的な習性がありました。そう、遊びも何もない。だから関西の人のようにボケと突っ込みという感覚は皆無でしたね。これではやはりつまらないですよ。僕は反省というものを知らないまだ駆け出しの演奏家のころ、今聴き返しても発想が自由でおもしろい。ところが途端に反省を始めたんです。まず最初は褒められたとき。これは最強のリズムセクションだなどという言葉を聴いた途端に私は変になりました。自覚していなかった自分のどこがいいんだろうと思い始めたんですね。そういえば自分のどこが良いのか「市原、おまえは分かってないよ。」と仲間にいわれたことばは今でも忘れることができません。私はそれを捜し求める旅に出たまま訳のわからない世界をさまよい続けていたようです。ですから、叱られたときなどはさらにさまよいを決定的にしていたのではないかと思います。叱られたことを繰り返す人にはなりたくないと思い、そのことに集中する人になっていましたから・・。
叱られるという体験は他の人と同様、私にも色々ありました。頭がはげそうになる時期もありました。そういう出来事に対して、自分は「叱られない人間」になるように努力していたというわけです。でもそれがある種の過ちであることに最近気付いた・・そういう話。
叱られたことに対して、叱られないようにする・・。そうすると自分が展開する世界に「叱られないようにする」という課題が付きまとってしまうんですね。これは自分の世界を至極狭いものにしてしまいます。もちろん理屈では分かっていました。生徒にもそれを教えていましたし・・。でも自分では一生懸命反省の世界を生きてきた。
叱られたら、忘れればいいんです。そして自分ははばたけば良い。何故叱られたかというと、「はばたいていなかったから」なんだと思うのですよ。自分が円形脱毛症になるほどに叱られるときでも、あれは憎しみからではなくて、見ていられないから叱るんですね。そして、自分がはばたいたとき、叱ったその人はそれを見て喜ぶんです。
新しい年はさらに自分を解放する年にしたい。今年の抱負とでもいいましょうか。これは確実におもしろいことです。40年かかっても戻るところに戻らねば。
取りあえず1月はゆっくりできそうです。ジャズのライブは1/18(金)、金城寛文5+奥村晶tp,菊川「な〜じゅ」のみです。あとはZAWAMEKI/19日(土)、歌声ペトラ22日(火)、などとなっています。
それから1月の20日(日)18:00と21日(月)23:30からNHK,Eテレ「スクールライブショー」の中で我が東京音楽大学の様子が紹介されます。卒業生の徳永暁人君とベースの鳴瀬教授の再会という設定で学内が紹介されています。どうぞご覧ください。私も顔を出したかったんですけどね、、。この日はTRIO’のツアーで学校をお休みしていたんですね。
ということで、今年も皆様のお越しをお待ちしています。
詳細はホームページ http://i-produce.net 「ライブ」をご覧ください。