
TRIO'の怒濤のツアーも終わり、今はその最中に敢行したTRIO’ 6枚目のレコーディングのミックスダウンに時間を割いています。アルバムタイトルは「Amazing Grace」。日本語訳では「驚くばかりの恵みなりき」。恵みとは「どうかお恵みを!」の恵み。乞食が言うことばです。自分は何もしていないけど、ただ慈悲でこの哀れな者に良くして下さいという意味です。だから驚くばかりの恵みというのはそういう「恵み」が、えええっ?っと驚くほどの、今どきの言葉で言えば「あり得ねぇ、そんな恵み!」・・ということになります。それは「良いものなど受ける資格など全くない者に与えられる、考えられるかぎりの最高の処遇」。終身刑の者が六本木ヒルズの最上階に家賃なしで住まわせてもらうようなもの。しかもその終身刑は不問に付される。そりゃ「あり得ねぇ」でしょう。でも神が与えられる恵みとはそういうものだという意味です。
そんな話はバカバカしい。むしろそんなことがあってはならないというのが普通の反応。人はやることに応じて報われるべきだという考えが一般的ですね。しかし乞食にとっては恵みしか考えられない。代わりに差し出すものなんか何もないんですね。イエス・キリストが復活して最初に現れたのはマグダラのマリアという7つの悪霊から解放された女でした。このマリアも恵んでもらう以外に、良いものを受ける道は考えられない状態の人でした。神の恵みはすべての人に用意されているのに、その神に出会った人は多くの場合、自分には何もないことに気が付いた人なんですね。神のなさることは本当に不思議です。そしてその不思議の核心にあのイエス・キリストの十字架があります。Amazing Grace・・それは人知をはるかに超えた驚くばかりの恵みなんですね。
・・心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから。マタイの福音書 5章3節
さて、5月のライブ、さっそくあります。シンガーソングライター岩渕まこと。彼が近ごろ結成したトリオ「岩渕まこと/Acoustic Bonbon」・・大阪、名古屋、東京と三箇所、初ツアーをやります。5/2日(金)/大阪・江坂のTWIN REVERB、3(土)/名古屋グレイスキリスト教会、9(金)/東京・中野 LIVE CAFE 弁天です。20日(火)は歌声ペトラ/お茶の水OCC。市原は司会とソングリードです。23日(金)は毎年一回が恒例になってきました、トランペットの林研一郎率いるUnit9 Jazz Ensemble。9人編成のセミフルバンドのようなバンド。赤坂B♭。全く違う3タイプ・・。5月も皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
詳細はホームページ http://i-produce.net のライブ 5月をご覧ください。