G-Cafe 聖書のことば #84
【ことば】ヨハネの福音書その1
"初めにことばがあった。
ことばは神とともにあった。
ことばは神であった。
この方は、初めに神とともにおられた。
すべてのものは、この方によって造られた。
造られたもので、この方によらずにできたものは一つもなかった。
この方にはいのちがあった。
このいのちは人の光であった。
光は闇の中に輝いている。
闇はこれに打ち勝たなかった。"
ヨハネの福音書 1章1~5節
私たちが一番わかりにくいのは、イエスが神の御子であり、しかも神であり、天地創造より前に父なる神と共におられたキリストである・・ということではないかと思います。
キリストは「人の子」という姿をとって2000年前、ベツレヘムに登場したと、聖書は言っています。
そして赤子から成長し、30歳ほどになった時改めて、イエス様はバプテスマのヨハネから洗礼を受け、神から遣わされた御子キリストとしての働きを開始されました。
人々は、聖書の400にも及ぶ箇所で預言されているメシヤ=キリスト=油注がれた者「来るべき方」を、待ち望んでいました。
それは、ダビデの子孫として来られて、神の国を確立させる方という理解でした。
ですからイエス様がロバに乗って入城された時に、人々はこう叫びました。
「ホサナ、ダビデの子に。祝福あれ、主の御名によって来られる方に。ホサナ、いと高き所に。」(マタイ 21:9)
ホサナとは、「今、救ってください」という意味です。
人々は、当時のローマの圧政下から救ってくださるヒーローとして、イエス様を迎えたんですね。
しかし、それは人としての英雄でした。
しかしイエス様はご自身について、「わたしを見た人は、父を見たのです。」(ヨハネ14:9) と言われたんですね。
しかし人々にとって、目の前に見ているキリストが神と同格の方であるということなど、とても理解できることではありませんでした。
この前提を踏まえて、今日のヨハネの福音書の冒頭を見ていただきたいのです。
「ことば」とは、ギリシャ語で宇宙の支配者的な意味を表すロゴスという原語を訳した言葉です。
これがキリストを指すことばなんですね。
ヨハネ1:1〜5 の文脈は、ことば=神=いのち=人の光、となります。
ですからこれらを「キリスト」と読み替えると、その全貌が見えてくるわけです。
初めにキリストがあった。
キリストは神とともにあった。
キリストは神であった。
キリストは、初めに神とともにおられた。
すべてのものは、キリストによって造られた。
造られたもので、キリストによらずにできたものは一つもなかった。
キリストにはいのちがあった。
このキリストは人の光であった。
キリストは闇の中に輝いている。
闇はこれに打ち勝たなかった。
びっくりするようなことが書かれているわけです。
しかしイエス様が十字架に掛かられる直前の祈りの中にも、こんな言葉があります。「世界の基が据えられる前からわたしを愛されたゆえに、あなたがわたしに下さった栄光」(ヨハネ17:24)
キリストは天地万物が造られる以前に神とともにおられた神なんですね。
そしてさらに、このイエス・キリストが、砂粒の中の一つのような私たちのことを、かえりみてくださるのでというのです。
これはもう、私たちの理解の限界を超えています。
しかも、私たちはその方とつながり、心に迎え、自分の存在をその方に委ねるということができるというのです。
ここを繋ぐのはもう「信仰」以外にはないんですね。
これからしばらく、キリストとはどういうお方なのかを見ていきたいと思います。
主が聖霊を豊かに注いで、あなたを祝福してくださいますように!
God Bless You !