" そのころ、この道のことで、大変な騒ぎが起こった。"
使徒の働き 19章23節
当時のエペソは、シリアのアンティオキア、そしてエジプトのアレキサンドリヤとともに東地中海の三大都市のひとつでした。
そしてこの町はアルテミスという偶像崇拝と、それにつながる商売で繁栄していたようなところもあったようです。
パウロの宣教によって先ず打撃を被ったのが、アルテミス神殿から直接利益を得ていた商売人たちでした。
この「大変な騒ぎ」を起こしたのも、銀でアルテミス神殿の模型を作っていたデメテリオという人でした。
彼は同業者を集めて扇動し、「偉大なるかな、エペソ人のアルテミス」と町中の人々が叫びはじめるほどの大騒動へと発展しました。
デメテリオは、このように言いました。
「あのパウロが、手で作ったものは神ではないと言って、エペソだけではなく、アジアのほぼ全域にわたって、大勢の人々を説き伏せ、迷わせてしまいました。」(26節)
どれだけ大勢の人が悔い改めて、まことの神に立ち返ったかが、この発言からもうかがい知ることができます。
今の日本・・、それはこの「以前のエペソ」と同じような状態なのではないでしょうか。
国民全体がまことの神を知り、その前にひれ伏すなら、今までの宗教的伝統によって繁栄してきたものは途端に色あせてくるのかもしれません。
しかし私たちが祈り願うべきことは、なによりもこの国の人々が滅びから救い出されることなんですね。
人々がまことの神に目を向けるなら、それは個人はもとより、地域や国を一変させてしまうのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)