" かつて彼らについて見た夢を思い出して、ヨセフは言った。「おまえたちは回し者だ。この国の隙をうかがいに来たのだろう。」
彼らは言った。「いいえ、ご主人様。しもべどもは食糧を買いに参りました。"
創世記 42章9~10節
42章からは、エジプトに穀物があることを聞きつけたヤコブが、穀物を買ってくるように10人の子たちを送り出した話になります。
10人の子というのは、12人の兄弟の中のヨセフと末っ子のベニヤミンを除いた10人です。
彼らは穀物を買うためにエジプトに来て、なんと弟のヨセフと対面するんですね。
ヨセフは穀物を買いに来た自分の兄たちにすぐに気がつくのですが、兄たちにとってはまさか目の前にいる人が弟のヨセフだとは思いもよらないことです。
ヨセフはこの兄たちにあえて荒々しい言葉で接し、スパイの嫌疑をかけます。
それが今日の箇所です。
そのときヨセフは、家族とともにいたころに神からの幻として見た夢を思い出したのです。
それは、畑で作っていた束の中で、兄たちが作った束が自分の束の周りに来て、その束を伏し拝んでいる・・という夢でした。(37:7)
この瞬間にヨセフは悟ったに違いありません。
神は今のこの時のことを自分に知らせ、それまでの苦しい行程の中で、必ずこの先に何かあるという思いを捨てることなく、ここまで歩むように導いてこられたのだということを。
私たちクリスチャンの上に与えられているまぼろし・・、それは永遠の御国です。
私たちには、その幻がまさに目の前に実現していることを見る時が、必ず来るのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)