" 彼らは互いに言った。「まったく、われわれは弟のことで罰を受けているのだ。あれが、あわれみを求めたとき、その心の苦しみを見ながら、聞き入れなかった。それで、われわれはこんな苦しみにあっているのだ。」"
創世記 42章21節
ヨセフは、食糧を求めてきた十人の兄たちに会ってから、父ヤコブとその家族全員をエジプトに来させる算段を始めます。
ヨセフは先ず、彼らにスパイ容疑をかけ、三日間監禁してしまいます。
その後ヨセフは彼らに、ひとりだけここにとどまり、他の者は食料を持って帰り、そして末の弟ベニアミンを連れてきなさい・・と命じます。(6-20節参照)
そのとき彼らが互いに言ったことばが、今日の箇所です。
彼らは、今のこの最悪の出来事は自分たちがしたことのゆえの、神からの罰なのだと思ったのです。
しかしそれは、全くのお門違いでした。
彼らがヨセフを奴隷に売り渡したこと・・、それはすでに神のご計画の始まりであり、ヤコブ一族を飢饉による滅びから救い出すためのものであったわけです。
私たちも最悪の出来事の中に立たされることがあります。
そんなときに私たちは、自分が神を怒らせるようなことをしたのだろうかと、思いを巡らしたりします。
しかしあなたと共にいてくださり、永遠にいのちとなってくださっている神は、あなたの上に良きことをしてくださるためのご計画の中で、そのようなすべてのことを起こされるんですね。
あの兄たちのように、これは神の罰なんだという感覚があるなら、それはきっぱりと捨てるべきです。
いまのその「最悪の時」は、私たちが主を絶対的に信頼して歩む時なんですね。
主は、私たちの地上の生活と死とそのあとの永遠の生活まで・・、そのすべてを保証しておられるお方なのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)