" 彼は答えた。「安心しなさい。恐れることはありません。あなたがたの神、あなたがたの父の神が、あなたがたのために袋の中に宝を入れてくださったのです。あなたがたの銀は、私が受け取りました。」それから、彼はシメオンを彼らのところに連れて来た。"
創世記 43章23節
ヨセフの兄達は、自分たちがヨセフの家に連れて行かれたので、とても恐れました。(17-18節)
彼らをヨセフの家に連れて行ったのは「ヨセフの家を管理する人」です。(16節)
それで彼らはこの人に、以前に行った時に袋に入れられていた銀について(42:26-28)正直に話し、それを返しに来たことと、さらに穀物を買う銀も持って来たことを伝え、なんとか自分たちのうちに非はないということを彼に伝えようとします。
そこで家を管理する人が答えたのが今日の箇所です。
彼は「安心しなさい、恐れることはありません」と、妙に確信に満ちたことを言います。
さらに彼は、「あなた方の父の神が、あなた方のために・・」という言い方をしています。
ということは、この管理人は「あなた方の父」すなわちヤコブを知っていて、その神のことも知っていて、その神があなた方のために・・袋の中に宝を入れてくださったのですと言った・・ということになります。
この管理人は、彼らがヨセフの兄弟であることをすでに知っていたんですね。
ですから一人だけ残されて、おそらく半年以上留置されていたシメオンも丁重に扱われていたに違いありません。
ヨセフはこの管理人に、自分に関わる全てのことを話していたのです。
ですから、ヨセフはこの管理人を全面的に信頼して、家の全てのことを任せることができたのではないでしょうか。
ここから教えられること・・それは、まず家の者すなわち家族に、自分についての全てを知ってもらうことこそが、その生活に平安と安定をもたらすということ・・なのではないでしょうか。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)