" 私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。"
創世記 45章5節
ヨセフは、ユダが自分をベニヤミンの代わりに奴隷にしてくださいと懇願するのを見て、もう泣かずにはいられなくなって、周りにいた従者達を部屋の外に出します。
そしてヨセフは兄達に「私はあなた方がエジプトに売ったヨセフです」と、泣きじゃくりながら告白しました。(1-3節)
彼らは初めはポカンとしていましたが、目の前にいる王にも等しい人物とヨセフが、突然ひとつの人となったわけです。
そのときヨセフが言った言葉が今日の箇所です。
さらにヨセフは、飢饉はまだ5年続くことが神が示されてわかっていることを話し、こう言いました。
" ですから、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、神なのです。" (8節)
すなわち、あなた方は私を奴隷として売ったけれど、それは私たちのいのちを救うために、神がなさった事なのですと言ったのです。
心の中の悪がとんでもないことをしでかす・・、しかしその先には思いもよらない神のご計画があったというわけです。
この時ユダをはじめとする兄達は、策略などを巡らすことはせず、自分たちのことを包み隠さず告白し、私たちはあなたの奴隷となりますと言える人になっていました。(44:16)
そしてここから全てが始まり、今までの苦しみを一挙に吹き飛ばす喜びと希望へとつながった・・、それが44章から45章にかけての話です。
自分の愚かさや弱さ・・それは初めからあるもので、神はご存知です。
その私たちが自分を守ることなどは捨て、ただ神と人の前に自分を低くするなら、神のご計画はそこに現れ始めるんですね。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)