" それでヨセフは、エジプトのすべての土地をファラオのために買い取った。エジプト人に飢饉が厳しかったので、人々がみな、自分の畑地を売ったからである。こうしてその土地は、ファラオのものとなった。"
創世記 47章20節
ヨセフはイスラエル=ヤコブの一族を、ゴシェンの地でも一等地のラメセスに住まわせ、彼らを養いました。
イスラエル一族は、この飢饉という危機的な状態の中から、一人も漏れることなく救い出されたのです。
さて、飢饉が続いたために、とうとう全地から食料が尽きてしまいました。
それで、ヨセフは豊作であった七年間に貯めた穀物を民に放出するわけですが、初めは民が持つ銀と引き換えに彼らに食物を与えます。そしてその銀が尽きた時には、今度は民の持つ家畜と引き換えに食物を与えます。
それでも飢饉は続いたので、ヨセフは彼らの土地と引き換えに穀物を与えたというのです。
こうしてなんと、ヨセフはこの七年間の飢饉によって、このエジプトの国を完全に国有化してしまったのです。
そして飢饉も終わりになる時に、ヨセフは民に穀物の種を与え、それを耕させます。そしてその五分の一をを税として収めさせるということをしたのです。(13-25節)
ヨセフはファラオが見た夢を解き明かし、やがて来る七年間の豊作と七年間の飢饉を知ることを通して、完全に国の体制を強固なものとし、ファラオの権力を絶大なものとしたのです。
こうしてヨセフの地位は不動のものとなりました。
なんという知恵でしようか。
この偉大な知恵は、神から与えられたという以外に、何一つそれに当たるものはありません。
私たちは、自分の知恵や能力に頼っている限り、このような神の偉大な御わざに携わることはありませんが、神とつながるならば、この小さな私たちの想像をはるかに超えた神の偉大な御わざに、私たちも携わる者とされるのです。
あなたは自分の知恵と神の知恵と・・どちらを選びますか。
“「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」と万軍の主は言われる。" (ゼカリヤ書 4章6節)
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)