"彼はその日、彼らを祝福して言った。「おまえたちによって、イスラエルは祝福のことばを述べる。『神がおまえをエフライムやマナセのようになさるように』と。」こうして彼はエフライムをマナセの先にした。"
創世記 48章20節
エジプトに安住の地を得たヤコブは、自分の死期が近いことを知り、ヨセフの二人の息子を自分のところに来させます。
長男マナセと次男のエフライムです。(48章〜)
しかしヤコブは、ヨセフの長男マナセよりも次男エフライムの頭に右の手を置いて、その祝福の筆頭としたのです。(13-20節)
それはまさに「預言」でした。
カナンの地を征服するために選ばれた神の器ヨシュアはエフライム族の人でした。
また、預言者サムエルもエフライム族で、彼はイスラエル王国を確立する時に重要な働きをする、これもまた選びの器なんですね。
生まれながらにして与えられていた長子の権利が、ヤコブの手によって一瞬にしてひっくり返されたのです。
しかも長子の権利を兄から奪い取ったヤコブの手によってというのが、何とも皮肉な感じがしますが・・。
人の人生はどうも、既得権によって決まるものではないようです。
このような家に生まれた。これだけの財産を手にした。これだけの実績を積んだ・・など。
これらのことは、私たちの人生を保障する何の力も持っていないんですね。
それらの「既得権」は、あっという間に消滅してしまうことがあるのです。
こんなみことばがあります。
"人を富ませるのは主の祝福。人の苦労は何も増し加えない。" (箴言10:22)
人生の鍵は、主の祝福すなわち、主との関係にあるのです。
私たちはイエス・キリストによって、永遠の祝福を約束された者となりました。
ですから、私たちが第一に優先すべきは主イエス・キリストとの関係なのです。
その結果として、家庭の祝福、仕事の祝福、人間関係の祝福、教会の祝福があるんですね。
順番を間違えないようにしましょう。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)