" あなたがたは私に悪を謀(はか)りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。
ですから、もう恐れることはありません。私は、あなたがたも、あなたがたの子どもたちも養いましょう。」このように、ヨセフは彼らを安心させ、優しく語りかけた。"
創世記 50章20~21節
ヤコブは死に、その願いの通り、アブラハム以来の先祖の墓に葬られることとなりました。
ヨセフは四十日を要してヤコブをミイラとし、エジプト国民を七十日間喪に服させ、なんとファラオのすべての家臣とファラオの家の長老たち、エジプトの国のすべての長老たち、それからヨセフの一族、そして戦車と騎兵が上って行くという、非常に大きな一団による葬儀が行われたのでした。(1-13節)
この壮大な葬儀も終わり、皆がエジプトに帰った後、ヨセフの兄弟たちは、ヨセフが自分たちがした悪の仕返しをするのではないかと、非常に恐れました。
それで兄弟たちは改めて、ヨセフの前に自分たちのした悪を認め、「私たちはあなたの奴隷です」と言ってひれ伏したのです。(14-17節)
それに対するヨセフの言葉が今日の箇所です。
ヨセフは兄弟たちの手によって奴隷として売られ、心身ともにズタズタにされ、挙げ句の果てはエジプトで牢につながれる者となるという、忘れることのできない、また癒やされることのない傷を心に負いました。
しかしヨセフはこのときになって、「神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。」と言ったのです。
神はこのイスラエルの一族の救いのために、自分にそのようなところを通らせられたのだ・・、そのことをヨセフはようやく理解したというわけです。
そしてヨセフは、兄弟たちに優しい言葉をかけ、その生涯を通して一族全員を養ったのです。
" 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。"
ローマ人への手紙 8章28節
神のご計画に従った召された人・・それは私たちクリスチャンのことです。
このことばは、今最悪の事態を通らされているクリスチャンに与えられているのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)