" ヨセフはイスラエルの子らに誓わせて、「神は必ずあなたがたを顧みてくださいます。そのとき、あなたがたは私の遺骸をここから携え上ってください」と言った。"
創世記 50章25節
昨年の五月から一年をかけて見てきた創世記も、今回が最後となります。
ヤコブ(イスラエル)を葬ったヨセフも年をとり、110歳で死にました。
そのときにヨセフが兄弟たちに語ったのは、神が必ずこのイスラエルの民をアブラハム,イサク,ヤコブに誓われたカナンの地に上らせてくださること、そしてそのときには自分の遺骸もその地に携え上るように・・ということでした。
それが今日の箇所です。
それで兄弟たちはヨセフをエジプトでミイラにしました。(26節)
そしてここで創世記は終わります。
ヨセフの遺骸はこのあと400年間、エジプトの地に置かれるんですね。
そしてその400年の後、増え広がったイスラエルの民は後のエジプトの王から危険視され、奴隷とされてしまうという運命に遭(あ)うのです。
そしてそこからイスラエルの民をエジプトから脱出させるために神に立てられたのが、あのモーセでした。
そのときモーセは、民と一緒にミイラとされたヨセフの遺骸をも運び出すんですね。(出エジプト記13:19)
このヨセフの遺骸はそれから40年、荒野の旅を強いられた民とともにありました。
そしていよいよイスラエルの民はヨシュアに導かれて約束の地に入っていきます。
このときこのヨセフの遺骸も民とともにヨルダン川を渡り、ヨセフの父ヤコブがその地の人から買い取って祭壇を築いたその場所に葬られたのです。(ヨシュア記24:32)
エジプトに於いて、この神の民イスラエルの歩みは苦難の中を通らされることになるわけですが、それでもその先にあるのは約束の地だったというわけです。
ということで、次回からはいよいよ出エジプト記に入ります。
神のなされた御業をともに見ていきましょう。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)