" その子の姉はファラオの娘に言った。「私が行って、あなた様にヘブル人の中から乳母を一人呼んで参りましょうか。あなた様に代わって、その子に乳を飲ませるために。」"
出エジプト記 2章7節
ナイル川の葦(あし)の茂みの中に置かれたパピルスのかごがどうなるか、姉のミリアムは離れたところから見守っていました。
そのとき、ファラオの娘が水浴びをするために川に降りてきました。そして侍女がそのかごを見つけるのです。
この子を見たファラオの娘はかわいそうに思い、「これはヘブル人の子どもです」と言った(6節)・・それは、王の命令によって川に投げ捨てられるべき子が、かごの中に入れられて流されたのだということがわかったということです。
そのときその子の姉がファラオの娘のところに近づいて言った・・、それが今日の箇所です。
あなた様に変わって、その子に乳を飲ませる乳母(うば)がいます・・と言って、この姉はファラオの娘がこの子を引き取るように促すんですね。
そしてその乳母とは他でもない、この子の実の母であったわけです。
それですぐにこの姉は母をファラオの娘のところに連れてきます。
するとなんと、ファラオの娘はその子をこの母に預け、乳母としての賃金まで払うと約束したのです。(9節)
そしてその子が大きくなるまで、実の母がこの子を育て、その後にこの子は「ファラオの娘の子」となるのです。
実の母は、この子が大きくなるまで自分の元に置いて育てることができました。
それはこの子にイスラエルの民であることと、イスラエルを今まで導いてこられた神のことをしっかり教えるのに、十分な時間があったということです。
神がなさることのきめ細かさをここでも見ることができます。
最悪の事態の中に、神のご計画がある・・。
そしてその事態の中で、神はご自身を信じる者をしっかりと支え、守り、導かれるんですね。
主は主を求めるあなたをご存じで、そのあなたの上に本当に働かれる、生ける主なのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)