" イスラエルの子らのかしらたちは、「おまえたちにその日その日に課せられた、れんがの量を減らしてはならない」と聞かされて、これは悪いことになったと思った。"
出エジプト記 5章19節
5章から、いよいよモーセとアロンはエジプトの王ファラオのもとに出かけて行き、神の言葉を告げるという話に入っていきます。
しかしファラオは聞いたこともないイスラエルの神の言うことなど、聞くはずがありません。
モーセとアロンはそれにもひるまず、「主にいけにえをささげさせてください。そうでないと、主は疫病か剣で私たちを打たれます。」と迫ります。
それでファラオはさらに心を固くし、イスラエルの民に今まで以上に過酷な労働を課すという、思ってもみなかった方に事態は展開していきます。(1-13節)
イスラエルの民はレンガ作りを毎日させられていたのですが、その材料の藁(わら)は今後供給されず、それさえも自分で集めて今までと同じ量のレンガを作れという、ファラオの要求は法外なものでした。
そしてそれに応えることはとてもできないので、ファラオはイスラエルの民のかしらたちを集めて打ちたたきます。(14-18節) そして今日の箇所です。
これは悪いことになった・・。
イスラエルの民を救い出してくださるために神はモーセとアロンを遣わされたのだと民は聞いて、民はそれを喜び、神を礼拝した・・のに(4章) 、事態は悪くなる一方だったわけです。
それでかしらたちはモーセとアロンに会い、あなたたちのせいでこんなことになってしまったと、彼らを責めます。(21節)
主が語られ、そしてそれに従って一歩踏み出したとき、「悪いこと」が起こり始めた・・。
なんと、これが神の大いなるみわざが始まる最初の出来事だったのです。
主のなさることは、私たちが頭で考えられる・・あるいは願っているような段取りを遙かに超えているんですね。
主を信じて、ただ前進していきましょう。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)