" 主はモーセに言われた。「見よ、わたしはあなたをファラオにとって神とする。あなたの兄アロンがあなたの預言者となる。"
出エジプト記 7章1節
モーセは自分を信用しなくなってしまったイスラエルのかしらたちと、また自分の言うことに全く耳を貸そうとしないファラオに向き合わなければなりませんでした。
そんなモーセの思いにもかかわらず、主はモーセにこれからするべきことをどんどん告げていくのです。
それでモーセは主に「ご覧ください。イスラエルの子らは私の言うことを聞きませんでした。どうしてファラオが私の言うことを聞くでしょうか。しかも、私は口べたなのです。」と申し上げます。(6:12)
そして6章30節でも、モーセが同じことばで主に訴えている場面が出てきます。
この尻込みするモーセに主が言われたのが今日の箇所です。
あなたをファラオにとって神とする・・、それは主がモーセを、神の完全な代理人として保証したということです。
神の言葉を人々に伝える人・・それを聖書では預言者と言います。
預言者は神の言葉を伝えるにあたって、自分の思いをそこに差し挟む余地は全くありません。
モーセはその預言者として神から任命されたというわけです。
「わたしは口べたなのです」と言って尻込みするような人物を、神はどうして選ばれたのでしょうか。
口べた・・それは、自分の考えや意見をそこに差し挟むという発想が全くないということです。
こうしてモーセは、紅海の海を分けて、イスラエルの民をエジプトから救い出すという、大きなみわざを神の代理人として成し遂げるのです。
自分の思い、計画を捨てるなら、神の大いなるみわざがそこに現わされる・・、これはどうも原則のようです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)