前回に記したことを、これに続く出エジプト記の記事から改めて確認をすることができます。それを追って見ていきましょう。
" あなたがたは、次のようにしてそれを食べなければならない。腰の帯を固く締め、足に履き物をはき、手に杖を持って、急いで食べる。これは主への過越のいけにえである。" (12章11節)
この食べ方というのは、明らかに普通の食事ではありません。
帯を硬く閉めたらおなかを圧迫するし、履き物は脱がなければリラックスできません、ましてや食事をするのに手に杖を持つ必要などもないわけです。
しかしそれに加えて主は、「急いで食べよ」と言われたのです。
これは言ってみれば臨戦態勢での食事です。
そしてこの食事は「主への過越(すぎこし)のいけにえだ」と主は言われました。
「過越」という名がここで出てきて、その意味がこのあとに語られています。
“ その血は、あなたがたがいる家の上で、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。わたしがエジプトの地を打つとき、滅ぼす者のわざわいは、あなたがたには起こらない。" (12章13節)
家の門柱と鴨居に塗った血・・それがしるしとなるのだと、主は言われました。
何のためのしるしかというと、主が見分けるためのしるしです。
わたしはその血を見たならば、「あなた方のところを過ぎ越す」・・。
それは、わざわいはあなたがたにはおこらない・・という意味です。
"この日は、あなたがたにとって記念となる。あなたがたはその日を主への祭りとして祝い、代々守るべき永遠の掟として、これを祝わなければならない。" (12章14節)
主はこの出来事を、永遠に守るべき「祭り」としなければならないと言われたのです。これが「過越(すぎこし)の祭り」です。
まだ脱出前であるのに、主はそれを記念する祭りのやり方まで、事細かくモーセとアロンに教えておられるんですね。(17-20節)
さらに主は、約束の地カナンに入るときにもこの祭りを掟(おきて)として守るようにと、そして子孫がその祭りの意味を尋ねたときのことまでに触れて語られているのです。(25-27節)
主のご計画は必ずなる・・これが大前提なのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)