" 彼はその夜、モーセとアロンを呼び寄せて言った。「おまえたちもイスラエル人も立って、私の民の中から出て行け。おまえたちが言うとおりに、行って主に仕えよ。
おまえたちが言ったとおり、羊の群れも牛の群れも連れて出て行け。そして私のためにも祝福を祈れ。」"
出エジプト記 12章31~32節
イスラエルの民はモーセが告げたとおりに、子羊を屠(ほふ)り、それを焼いて食べ、残りは全て焼きつくし、出発の用意をしました。
それが夕刻です。
そして真夜中になったときに、主はエジプトのすべての長子を・・すなわちファラオの長子から囚人の長子、また家畜の長子まで、それらをことごとく打たれたというのです。
その夜、エジプトには激しく泣き叫ぶ声が起こりました。「死者のない家はなかった」のです。(28-30節)
それでファラオはモーセとアロンを急いで呼び出します。それは翌日ではなく、主がエジプトの家のすべての長子を打たれた、その真夜中です。
この一晩で主は、イスラエルの民がエジプトから出て行く態勢を整えられたのです。
ファラオはやっとイスラエルのすべての民と、すべての家畜が出て行くことを認めました。
そしてエジプトの民も、これ以上こんな恐ろしい民に一緒にいてほしくはないので、「せき立てて、その地から出て行くように迫った」というのです。(33節)
さらにイスラエルの民はエジプトの民に「銀の飾り、金の飾り、そして衣服を求めた」とありますが、これも主が命じたことです。
主はエジプトがこの民に好意を持つようにされた・・とありますが、それはもうこれ以上いてほしくはないという感じで、とにかくエジプトの民はイスラエルの民に乞われるままに、喜んでありったけのものを与えたというわけです。(36節)
イスラエルの民は団結して奮い立ち、ときの声を上げてエジプトから脱出したというのではなく、追い出されるようにして、しかも財宝付きで「せき立てられるようにして」エジプトを出たというのです。
神の御手の中で起きる出来事・・、それはいつも「圧倒的」なんですね。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)