" ところが、水夫たちが船から逃げ出そうとして、船首から錨を降ろすように見せかけ、小舟を海に降ろしていたので、
パウロは百人隊長や兵士たちに、「あの人たちが船にとどまっていなければ、あなたがたは助かりません」と言った。
そこで兵士たちは小舟の綱を切って、それが流れるままにした。"
使徒の働き 27章30~32節
漂流して14日目になり、水夫は何処かの陸地に近づいている気配を感じます。
そこで水深を図ると徐々に浅くなっていることが分かり、取りあえず座礁を避けるために錨を降ろし、夜明けを待っていました。
ところが水夫たちが・・というのが今日のくだりです。
初めは囚人パウロの言うことよりも、船長や船主のことばを信じた百人隊長は、今やパウロのことばに耳を傾けるようになっていました。
私たちは何を信じたら良いのか、迷うことがあります。
百人隊長は、パウロのことばの権威をすでに感じ取っていたんですね。
「皆さん。元気を出しなさい。私は神を信じています。私に語られたことは、そのとおりになるのです。私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」(25節)
百人隊長は、小舟の綱を切ることには躊躇したかもしれません。
それでも即座にパウロのことばに従ったのです。
そしてこのことによって、実に船に乗っていた276人全員が無事に陸に上がったのです。(37節.44節)
神は、神に目をとめる者には真実を尽くされるお方なのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)