" 彼はそこに祭壇を築き、それをエル・エロヘ・イスラエルと呼んだ。"
創世記 33章20節
ヤコブと和解をした兄エサウは、ヤコブを自分のところに向かえようとするのですが、ヤコブはやんわりとそれを断り、兄エサウがいる南方のセイルではなく西方のスコテに移動し、その地の一画を買い取り、そこに家を建てます。(12-19節)
それはカナンの地のシェケムという町に属するエリアにありました。(17節)
シェケム・・、それはアブラハムがカナンの地にやってきて最初に足を止めた所で、神のアブラハムに対する最初の約束が語られたところです。
わたしは、あなたの子孫にこの地を与える・・。(創世記12:7)
そしてアブラハムは、自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた・・、それがこのシェケムです。
ヤコブは恐らく父イサクから、そのことは聞いて知っていたでしょう。
ヤコブはやっと帰るべきところに帰ってきたという、感慨深い思いがあったのではないでしょうか。
エル・エロヘ・イスラエル・・それは「イスラエルの神である神」という意味です。
神が最初に約束されたその場所に、いよいよ「イスラエル」の名の記された祭壇が築かれたのです。
今までひどいこともし、またひどいこともされて、やっとその場所から逃れ、神に向き合い、祝福をいただき、自分のしたことも赦され、帰るべきところに帰って、祭壇を築いた・・。
それが25章から33章までの話の大きな流れです。
このヤコブの祭壇は、ここから新しい歩みをスタートさせようという決意の象徴です。
私たちも、そのように主にあって新しい一歩を踏み出す決意をするならば、それは偉大な神のみわざを見る、大きな祝福の歩みのスタートとなるんですね。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)