" イスラエルの子らを王が治める以前、エドムの地で王として治めた者は次のとおりである。"
創世記 36章31節
創世記に戻ります。
次の36章は、この一章をかけてヤコブの兄エサウの系図とその子孫のことが記されています。
エサウの一族はそれなりに大きな勢力を持つ民族となり、さらにエドムという王国にまで成長していったことが記されています。
そして今日の箇所の「イスラエルの子らを王が治める以前」というその時代は、ヤコブの時代から少なくとも500年後のことです。
ということは、この創世記はその500年後に書かれたということになります。
創世記から申命記までの五つの書はモーセによって書かれたとされています。
モーセに率いられて出エジプトをしたイスラエルの民は、約束の地カナンに入っていく際に、エドムの国を通らなければなりませんでした。
とのときエドムの王はそれを拒み、イスラエルに敵対して出てくるという出来事が、民数記には記されています。(民数記20章参照)
このエドムがヤコブの兄エサウの子孫なのです。
結局は約500年後の子孫の時代に及んでまで、ヤコブの父イサクが長男よりも弟のヤコブを祝福したそのことばがそのまま生きており、さらにその通りになっいく様子が、それ以降の旧約聖書には記されているのです。
神がその計画において用いられる年月は、私たちにとっては気の遠くなるようなスケールですが、しかし神のご計画は確実に成就されていくということを見させられているような気がします。
そしてそれは、今の私たちの時代においても言えること・・、神のご計画は5000年をかけて「始め」から「終わり」に向けて、着々と進められているのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)