" これはヤコブの歴史である。ヨセフは十七歳のとき、兄たちとともに羊の群れを飼っていた。彼はまだ手伝いで、父の妻ビルハの子らやジルパの子らとともにいた。ヨセフは彼らの悪いうわさを彼らの父に告げた。"
創世記 37章2節
37章からは「ヤコブの歴史」としての記述が始まります。
ヨセフはヤコブの11番目の男の子で、ヤコブが一番愛したラケルによって授かった、12人の兄弟の中でも特別な存在でした。
3節には、“イスラエル(ヤコブ)は、息子たちのだれよりもヨセフを愛していた。ヨセフが年寄り子だったからである。それで彼はヨセフに、あや織りの長服を作ってやっていた。” とあります。
そんな可愛がられていたヨセフでしたが、言い変えればわがまま放題に育った子だとも言えそうです。
ヨセフはまだ兄たちの「手伝い」で、父の妻ビルハの子らやジルバの子らとともにいたと書かれています。
ビルハはラケルの女奴隷、そしてジルパはレアの女奴隷です。
そしてその子たちはガド、アシェル、ダン、ナフタリという、5番目から8番目までの四人の子たちです。
ヨセフは「彼らの悪い噂を彼らの父に告げた」と書かれています。
ヨセフには、この四人の兄に対して「女奴隷の子」という、見下げた思いがあったのかもしれません。
このようなことは、私たちの日常にありがちなことのように思えますが、それが「ヤコブの歴史」の始まりとして書かれているのです。
結局このことが、主がなされる大きなみわざの発端になったのだということを暗示しているかのようです。
人の弱さや高慢さが様々な出来事を招く・・しかし主はそれらのことを通して、主のご計画を着実に進められていくという、ここでも「いつものパターン」を見て行くことになるんですね。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)