" ヨセフの主人は彼を捕らえ、王の囚人が監禁されている監獄に彼を入れた。こうして彼は監獄に置かれた。"
創世記 39章20節
奴隷となったヨセフは、その主人の全面的な信頼を得、すべての財産を任されるまでになりました。奴隷がその家の最高の地位に就いたのです。
しかしそこに、思いもしなかった誘惑がやってきます。
主人の妻が毎日のようにヨセフに言い寄ってきたのです。
そしてあるとき、家にはこの妻とヨセフ以外は誰もいないときに事件は起きます。
言い寄る妻がヨセフの上着をつかんで離さないので、ヨセフはそれを捨てて逃げ去るのですが、この妻はヨセフの上着を帰ってきた夫に見せて、なんと「ヨセフに襲われた」と訴えたのです。(11-18節)
それで、ヨセフは主人の激しい怒りを買い、一気に囚人という身分へと転落しました。それが今日の箇所です。
この主人は王の宮廷に仕える者でしたので、ヨセフを「王の囚人が監禁されている監獄」に入れることができたんですね。
そしてこのことが、ヨセフが王の前に立つというシナリオの最初のステップとなるのです。
私たちの目には、どう見ても悪いことのようにしか思えない・・。
しかし主は、そのようなことを通してご自身のご計画を成し遂げられるんですね。
その一番の型がイエス様の十字架の死です。
この死は、復活と全世界の人々の救いのために、どうしても必要なステップだったのです。
主を求める者にとっての最悪の事態・・そこには、主がおられるのです。
そして主は「そのことによって」良きことをされようとしておられるのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)