"そして、弟を連れて、さあ、その方のところへ出かけて行きなさい。
全能の神が、その方の前でおまえたちをあわれんでくださるように。そして、もう一人の兄弟とベニヤミンをおまえたちに渡してくださるように。私も、息子を失うときには失うのだ。」"
創世記 43章13~14節
ヤコブは息子たちに説得され、ようやく最愛の子ベニヤミンを連れていくことを承諾します。
それでヤコブは、できる限りの土産物と二倍の銀を持っていくこと、そして袋の中に返されていた銀も持って行って返すように・・と息子たちに指示します。
さらに言ったことばが、今日の箇所です。
「私も、息子を失う時には失うのだ」と。
そしてかろうじて言えた信仰のことばが、「全能の神が、その方(エジプトのヨセフ)の前でおまえたちをあわれんでくださるように。」でした。
しかしここでヤコブは、大きなことを忘れていました。
それは、ヤコブが兄エサウから逃げて伯父のラバンのもとに行く旅の途中で、夢の中で主に語られたこと・・。
主はヤコブに、あなたの子孫はちりのようになる・・と約束されているのです。(28章13-15節)
しかしこの最悪の状況の中で、そんな神の約束など、ヤコブの頭の中からは消え去っていたようです。
私たちクリスチャンは、地上においても、死後においても、永遠の祝福の約束をいただいている者なのです。
私たちも最悪の事態に直面した時・・それは、ヤコブのように主の約束を忘れてしまうのではなく、その神の約束に心の焦点を合わせるときなのです。
神である主は、私たちに真実を尽くしてくださるお方なのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)