" 彼らが町を出て、まだ遠くへ行かないうちに、ヨセフは家を管理する者に言った。「さあ、あの者たちの後を追え。追いついたら、『なぜ、おまえたちは悪をもって善に報いるのか。
これは、私の主君が、飲んだり占いをしたりするときに、いつも使っておられるものではないか。おまえたちのしたことは悪辣だ』と彼らに言うのだ。」"
創世記 44章4~5節
ヨセフは家の管理人に、兄弟達に食料を十分に与え、末っ子のベニヤミンの袋にはヨセフの銀の盃を入れるようと命じます。
そして彼らが出て行った後、ヨセフは家の管理人に彼らの後を追わせて・・、というのが今日の箇所です。
家の管理人は、袋の中から盃が見つかった者だけを奴隷とし、他の者は赦すと言います。
もちろん彼らはそんなことは身に覚えがないことなので、もしそのような者がいたらその者を殺してください、そしてもしそんなことがあれば自分たちはご主人様の奴隷となります・・と誓います。
ところが、ベニヤミンの袋の中からその盃が見つかるのです。(9-13節)
ヨセフはもう一度、自分を売った兄達を試したんですね。
彼らはベニヤミンと共に再びヨセフのところに戻ります。
ユダは、父ヤコブが上の子(ヨセフ)を失った後、ベニヤミンを自分の命のように愛していることを伝え、自分がベニヤミンの代わりに奴隷となることでどうか赦してくださいと懇願します。(44章全体を参照)
それは兄達の、末の弟ベニヤミンと父ヤコブに対して最大の誠意を尽くす姿でした。
それでヨセフはもう耐えきれなくなって、家の者達を外に出し、兄弟達に自分のことを打ち明けるのです。(45:1)
彼らは突然、自分たちを赦す弟のヨセフと再会したのです。
永遠の暗黒としか思えなかった状況が、突然晴れたのです。
主なる神は、そのような方法をもって私たちを取り扱われることがあるんですね。
あくまでも主を信じ、主と隣人(家族)に誠意を尽くして歩むこと・・それが主が私たちに求めておられることなのではないでしょうか。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)