" こうしてモーセとアロンはファラオのもとから出て行った。モーセは、自分がファラオに約束した蛙のことで主に叫んだ。"
出エジプト記 8章12節
ファラオはモーセに降参し、エジプト中にあふれる蛙を除くように祈ってくれと頼みます。
それでモーセは「祈るけど、いつが良いか」とファラオに尋ねます。(9節)
ファラオは「明日」と答えました。それは「一番早いとき」という意味のようです。
そしてモーセは言いました。「あなたのことばどおりになりますように。それは、あなたが、私たちの神、主のような方はほかにいないことを知るためです。蛙は、あなたと、あなたの家、家臣、民から離れて、ナイル川だけに残るでしょう」と。(10-11節)
そしてモーセとアロンはファラオのもとから出て行き・・、というのが今日の箇所です。
ここには「自分がファラオに約束した蛙のことで・・」と記されています。
それは、モーセが神に言われてその通りに言ったのではなく、自分の考えで約束したということのようです。
それでモーセは主に叫ばなければならなかった・・。
主よ、私はファラオに明言してしまいました。どうかその通りになさってください・・と。
しかしそれはモーセの勝手な考えというより、信仰から来たことばであったことは疑う余地もないことです。
しかし信仰の故にとは言え、神に先んじて口がことばを発してしまうこと・・、私たちには結構あることではないでしょうか。
でもそれは、自分がこの先のことを決めてしまうということであって、それが神がなさることと一致するとは限らないわけです。
さいわい神は、モーセの叫びに答えられ、蛙は一掃されます。(13-14節)
しかしそのためにモーセは、叫ばなければならなかったんですね。
私たちの信仰生活に於ける確実な歩み・・それはすべてのことを一つ一つ主に聞きながら進んで行くことであることを、ここでは教えてくれているのではないでしょうか。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように)