"その日、あなたは自分の息子に告げなさい。『このことは、私がエジプトから出て来たときに、主が私にしてくださったことによるのだ。』"
出エジプト記 13章8節
モーセはこれから後に行うべき過越の祭りと、それに続く種なしパンの祭りについての掟を、民に告げました。
「その日」とは出エジプトをした後、約束の地カナンにイスラエルの民が入る「その日」のことです。
実は約束の地に入るはずのその予定日は、モーセがシナイ山で十戒を与えられてから、それほど先の話ではありませんでした。
民はそのとき、すでに約束の地を目の前にしていたのです。
それはエジプトを出てから二年も経たないくらいのタイミングだったと思われます。
ですから「その日」というこのことばは、結構近い未来の話であったわけです。
モーセは民に、主がエジプトでされた大いなるみわざを、約束の地が与えられた後にも子孫に伝え続けなさいと命じた・・、これが今日の箇所です。
ところが、近い未来であったはずの「その日」は、民の不信仰が原因で、四十年も先に引き延ばされてしまうんですね。(民数記13章以降参照)
それはさておき、今でもユダヤ人が守っているこの過越の祭り・・、それはこの聖書の箇所があったからに他なりません。
今からおよそ3500年ほど前に起きたこの「神である主」の大いなるみわざ・・、それはこの主の命令によって、今のユダヤ人たちにも、そして私たちクリスチャンにも聖書を通して語り継がれているというわけです。
代々語り継がれてきたこと・・、それを今の私たちは見ているのです。
さらに私たちクリスチャンの救いは、この出エジプトから直接つながっている話なのです。
私たちは、この偉大なみわざを世界中に示された主に属する者とされているのだということを、いつもはっきりと自覚していたいものです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)