" モーセはヨセフの遺骸を携えていた。それはヨセフが、「神は必ずあなたがたを顧みてくださる。そのとき、あなたがたは私の遺骸をここから携え上らなければならない」と言って、イスラエルの子らに堅く誓わせていたからである。"
出エジプト記 13章19節
モーセはエジプトを出るとき、一人の人の遺骸を携えていました。
それはその時から約四百年前に、エジプトにおいて王に次ぐ権力者となったヨセフのミイラでした。彼はイスラエル民族の始祖アブラハムのひ孫に当たります。
このヨセフは自分が死ぬとき、この民が約束の地に帰ることをはっきり告げ、そのときには自分の遺体もそこに運び、その地に葬るようにと、兄弟たちすなわちイスラエルの十二部族の長たちに命じたのでした。
そのときのことが創世記の50章24-26節に記されています。
エジプトを支配するほどの権力者であったのなら、自分に属するイスラエルの民がエジプトで繁栄して豊かになることを想定するのが普通ですが、ヨセフはそうではなく、この民がこの地を出て約束の地カナンに帰るということを、既成の事実のように語っているのです。
実はこのことは、ヨセフの曾祖父アブラハムにも主はすでに語られているんですね。
" 主はアブラム(アブラハム)に言われた。「あなたは、このことをよく知っておきなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない地で寄留者となり、四百年の間、奴隷となって苦しめられる。
しかし、彼らが奴隷として仕えるその国を、わたしはさばく。その後、彼らは多くの財産とともに、そこから出て来る。" (創世記 15章13~14節)
これが出エジプトから遡(さかのぼ)ること、六百年前の主のことばです。
このことは私たちに何を教えているのでしょうか・・。
それは、主のご計画はすでに語られていて、その通りになるのだということです。
ならば、今の私たちにすでに語られていること、すなわち旧約の預言書でも語られ、イエス様も語り、弟子たちも、特にヨハネが黙示録においてはっきり語っている「終わりの日」・・、
それも主のご計画であって、それは確実に実現するのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)