" モーセは民に言った。「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。あなたがたは、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない。
主があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。」"
出エジプト記 14章13~14節
海を目の前にし、エジプト軍を背にするという窮地に追い込まれ、イスラエルの民はいきなり不平を言い出します。それが前回の箇所でした。
「荒野で死なせるために、あなたはわれわれを連れてきたのか。〜 エジプトに仕える方が良かったのだ」などと、人々はここまで導いてきたモーセに、そこまで言うかというほど辛辣なことばを投げつけました。
それに対してモーセは答えました。それが今日の箇所です。
それは、民を神のもとに導くリーダーにふさわしい、力強いことばでした。
そしてこのことばは、私たちもそのまま受け取ることができることばです。
恐れてはならない・・。
私たちは、もう恐れる必要のない者とされているのです。死という最大の難関をクリアし、決して見放さず見捨てないと言われる主が共におられるのですから。
あなた方は、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない・・。
私たちは、以前の世界とはすでに切り離された者なのです。
神から離れたまま滅びるという定めからは完全に贖い出され、天の御国の住民とされた者なのです。
主があなた方のために戦われるのだ・・。
私たちの力は主の内にあるのです。その主が私たちの内にいてくださるのです。
このことが曖昧になっているのだとしたら、本当にそうなのだとはっきり心に言い聞かせる必要があります。
そしてとどめのようにモーセは言いました。・・あなた方は、ただ黙っていなさい・・。
私たちは窮地に追い込まれると、口から余計なことばがいくらでも出てきます。
そのときこそ口を閉じ、心を主に向け、信仰を働かせるときなんですね。
窮地に追い込まれたとき・・、それは黙るとき。そして共にいてくださる主に目を向けるときなのです。
主があなたを導かれ、救い出してくださるのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)