" あなたは、あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に伸ばし、海を分けなさい。そうすれば、イスラエルの子らは海の真ん中の乾いた地面を行くことができる。"
出エジプト記 14章16節
恐怖におののく民に向かって、モーセは力強く「主があなた方のために戦われるのだ」と宣言し、あなた方はただ黙っていなさいと言います。(13-14節)
しかしその当のモーセは、主に叫んで助けを求めていました。
15節で、主はモーセに「なぜあなたは叫ぶのか。イスラエルの子らに前進するように言え」と言われています。
民を導くモーセにとって、主との関係だけが頼みの綱であり、他に頼るものなど何ひとつありませんでした。
そして返ってきた主のことば・・それが今日の箇所です。
私は、モーセが杖を海に触れたら海が分かれたのだと思っていました。
しかしここをよく読むならば、あなたの杖を上げ・・とあります。
杖は天に向かっていたんですね。
そしてあなたの手を海の上に伸ばし・・とあります。
モーセが自分の手を海の上に伸ばしたときに海は分かれたのです。
杖は天を指し、海の上に伸ばしたのは自分の手だったということです。
ここに私たちの日常生活における大きなヒントが隠されているような気がします。
例えば・・、私たちが直面する問題の中で、ダントツなのが「人間関係」ですが、その問題となる人と向き合っているそのとき、私たちは心の杖を天に向け、同時に自分の手すなわち実際の行動である「ことば」を発する・・。
モーセが海に手を伸ばしたとき、もう片方の杖を持つ手は天に向けられていたのです。
肝心なのは、杖を持っている方の手なんですね。
そのときに海が分かれたのです。
そして「海の真ん中の乾いた地面」を行くことができたのです。
私たちにはこの「信仰の杖」が与えられているのに、それを用いない手があるでしょうか。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)