
秋、本当に毎年愛おしいくらいの空気,空。なんの心配もなくこの恵みを受け取っていた。でも今はその空気がきれいなほど、空が澄んでいるほど紗幕のようなものが心に覆い被さってくる。どんなに放射能が強くても景色が美しい。
原発は温度が下がって安定してきたといった報道で安堵感が広がっているようだが、今一番問題なのは冷却ではなくて、すでにメルトダウンしている燃料がどこまで沈んでしまっているかということなのでは? 結局原発周辺の地中を巨大な壁で遮断しないことには今後地下水などを通して汚染は広まり放題になる可能性があるのに、国会からもマスコミからも、どこからもそんな声は聞こえてこない。どうやら余りに金がかかりすぎると言うことらしい。経済/金のために一県民を丸ごと犠牲にしておきながら、その犠牲を金を惜しんで更に大きくするつもりなのだろうか。同窓の小出裕章が書いた本「原発のウソ」から学んだ。今ではいくつもの小出の本が本屋では平置きで並んでいる。「原発のウソ」一冊だけでも170万以上の人が知っているのに、全くテレビからそれらしいことが流れてこないこの異常さ。なにか変だ。
日本の秋の美しい景色の中をTRIO’は今年も車の旅をします。その初日。「開成ライブ」・・小出裕章を呼んで講演をしてもらうことになりました。もともと各方面で著名な人物の多い学校。この日はもうひとり一級先輩の社会学者橋爪大三郎氏にも登場していただきます。なんと私を含めたこの三人、共に地質部というサークルにいたんです。さらに環境工学専門の東大特任教授で開成の校長である柳沢幸雄氏にも登場していただくことになりました。そしてTRIO’のライブ。どうなるんだか私も想像がつかない。私も小出も・・中身はだいぶ違うけれど・・「開成」からはどちらかと言うとアウトサイダー的なポジションで生きてきた。それが今回は母校で、多くの同窓の仲間と共に校長を交えてのイベントということに・・。10月28日。いろいろな意味で記念すべき日になりそうです。現在180名程のお申し込みがあります。200名で締め切る予定。ご希望の方はお早めに市原までメールichihara@i-produce.netでお申し込みを。この同窓会ライブを皮切りにTRIO’のツアーが始まります。詳細はこちら。
ただしツアーが始まって三日目の10月30日(日)だけTRIO'はお休みを頂きます。この日は早大モダンジャズ研究会50周年記念コンサート。日野皓正氏をゲストにお迎えし、タモリさんをはじめ、当時卒業と同時に渡辺貞夫カルテットのメンバーに抜擢されたベースの鈴木良雄さん、ギターの増尾好秋さん、その他大学生の本分を忘れてジャズばかりやっていて到頭プロになってしまった多くのOBが出演します。市原も出演、一般開放です。
TRIO'のツアーはこの後、軽井沢、十日町、宝塚、鳥取、松江、呉、広島、名古屋、浜松、東京と続きます。各地での再会、新しい出会いを今回も楽しみにしています。特に軽井沢は東京からおいでいただけたらと期待しています。会場はペンション併設ですので、TRIO'とゆったりとした時間を共に過ごすというのはいかがでしょうか。
さて、10月・・他には1日(土)/大久保明セッション/横浜Jazz isこのグループとしては初めての横浜です。それから9,10日、ベースの斉藤誠と鳥取に行って参ります。市原の場合、鳥取と言えば菊池ひみこと決まっております。11月のTRIO’秋のツアーでも鳥取に三日間滞在。「鳥取JAZZ」10/29~11/13という2週間以上にわたるジャズ祭があってTRIO'もその中の三日間どっぷり鳥取JAZZに浸かります。そして今月の9,10日もその流れなのでしょう。その実行委員長が菊池ひみこ。9日(日)には斉藤誠のベースクリニックと、市原のドラムクリニックが同時に行われます。10日(月・祝)昼には菊池ひみこのジャズレクチャー。我らもお手伝いします。そして夜にはお馴染みAfter Hoursで菊池ひみこトリオという塩梅。10月、そのあとは先日レコーディングした岩渕まことのアルバムのミックスダウンに立ち会い・・、でも市原がなにか言い始めると混乱するのでなるべく静かにするつもり。そして22日には久々、クリスチャンの音楽集会/ZAWAMEKIです。23日(日)は京都で阿川泰子さんのディナーショー。そして25日(火)、前田憲男/ウインドブレーカーズ。・・そしてTRIO’秋のツアーへと突入いたします。
以上、詳細はホームページ、「ライブ」の10月をご覧ください。
ということで、10月もどうぞよろしく、応援をお願い申し上げます。