" あなたは彼らを導き、あなたのゆずりの山に植えられる。主よ、御住まいのために、あなたがお造りになった場所に。主よ、あなたの御手が堅く建てた聖所に。
主はとこしえまでも統べ治められる。」"
出エジプト記 15章17~18節
今日のこの17-18節は、イスラエルの民がエジプトから救い出されたときに歌った、感動的な主への賛美の最後の部分です。
この最後の部分はその賛美の、いわゆる締めの部分で、神がこの先の遠大なご計画において最終的になさろうとしていることを、預言とも言える形で歌っている箇所です。
何度も書いていますが、出エジプトは、神の救いの計画の「雛形」です。
一言で言えば、罪の奴隷であるすべての人をこの世から救い出し、神の子とし、永遠の御国の民とするという、天地創造の時点ですでに神がもっておられたそのご計画の全体を、この出エジプトという出来事は表しているというわけです。
あなたは彼らを導き、あなたのゆずりの山に植えられる・・。
それは約束の地カナンのことですが、このゆずりの山こそ、この世からすくい上げた人々によって構成される天の御国であり、選ばれた人々はそこに「植えられる」と言っているのです。
そしてそれは「御住まいのためにあなたがお造りになった」と表現されています。
すなわち、神ご自身の御住まいのために神はそれをお造りになるというのです。
天の御国・・、これこそが神が喜ばれる、神の最も望まれていた御国の実現だというわけです。
そしてそれは、主の御手が堅く建てた聖所であり、そこで主はとこしえまでも王として統(す)べ治められるというのです。
このイスラエルの賛美の歌には、すでにこの神の最終目標が見事に歌い上げられているのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)