" あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。"
出エジプト記 20章12節
十戒のうち、第一戒から第四戒までは、人と神との関係についての戒めでした。
そしてこの第五戒から第十戒までは、人と人との関係についての戒めです。
そこでまず第一に目を向けるべきは、父母との関係だというわけです。
人はその父母を通してこの世に生を受けます。
ですから、人と人との関係ではっきり目を向けなければいけないのは、この親との関係だというのです。
そしてこのあとに記されている細かな律法の中では、父母を軽んじる者は死罪に科せられるとまで書かれています。(21:17)
父と母を敬うということが、これほどに重大な律法として与えられているんですね。
そしてそれは、約束の地でその日々が長く続くことと関係がある、すなわちその人の地上での生涯にそのことが関わってくるのだと言っているのです。
最も身近な存在である父母を敬うということが、人と人との関係の最も大事な部分を養うのだと言われているようです。
どんな生活の中にあっても、その質を決めるのは人間関係であることは言うまでもありません。
父も母も、肉の性質を持った「人」であり、必ずしも「良い親」というわけではありません。
しかし切っても切れないこの関係の中で、父と母を敬う・・、それは簡単なことではないかもしれません。
しかし、そこを第一に大切なこととして扱うとき、その人の地上での生涯の日々が長く続くと言っているのです。
改めて、父そして母に思いを寄せてみましょう。
父母を敬う者はこの世に於いて幸せになる・・と、この第五戒は言っているのです。
ハレルヤ!(主の御名をほめたたえます)