
11月7日、朝の7時に松江を出発して呉に向かう。松江付近は高速道路があるのになぜか成り行きで一般道を走ってしまう。結局またまた予定ギリギリ。なぜ朝の7時出発かというと、呉のコンサート「てらだ稔とジャズを楽しむ会」を取り持ってくださったY氏のお取り計らいで、呉ならではのお土産をいただくことに。それは呉港沖に停泊中の海上自衛隊の補給艦「とわだ」を訪ね、お昼に「海軍カレー」をいただき、東日本大震災の際の活動の報告を映像付で見せていただき、さらに船内を見学させていただいた・・そして最後にはお土産までいただいて帰るという、頼んでも叶う話ではない特別な体験をさせていただきました。
夜は打ち上げで、集った方々はほとんど・・かどうかはわかりませんが・・海軍関係の方々・・。いろいろなお話を伺うことができました。私にしてはまずお会いする機会のなさそうな方面の方々で、改めていろいろなことを考えさせられました。「国」のために命を捨てるというひとつの価値観の上に立っておられる方々・・。こういう方々との交わりは私にとってとても貴重な時になったように思います。「国」・・それは何か。この大きな命題がそこに隠されているように思わされて、普段そちらの方に頭を使うことのない者が頭の奥のどこかをトントンと叩かれ、「起きよ」と言われたような・・。お世話になった皆様にありがとう、感謝々々。私にとっては今回の旅は「原発のウソ」に始まり、お寺でのライブ、そして海軍と・・とにかくいろいろなところに行かせていただいたなあと・・、何か不思議な感じがしています。
11月8日 広島は近いです。SPEAK LOWというお店、新しくて洒落たお店で最近は外国からもアーティストを呼んでいるようです。TRIO'としてもお店がいっぱいになるべく努力せねばと準備してきました。考えたのがお客様へのプレゼントみたいな感覚で、来ていただいた方にはライブが始まる前の時間帯に「ジャズ聴き方教室」を無料で開催するというふれこみで、各方面にもご協力を頂いて準備をしておりました。ところが蓋を開けましたらゲロゲロっ・・。参加者ひとり? それともう一人加わったのがジャズボーカリスト、会わせて二名?。今回のツアーで初めての危機と言えましょう。それでも予定通り「聴き方教室」突入。実はこの時間、とても良いひとときとなりました。二人の受講者、しかも一人は歌手なので、今更聴き方教室も何もないのですが、テーブルを囲み、私が用意した台本に沿って話を始めますとメンバーからもいろいろな話が出る。思わぬ方向に話が進み、顔をつきあわせて話し合うかと思えば、話の流れですぐに演奏。こんな贅沢な・・と私が言うのも変ですが、「体験」としては極上でありましたと言ってしまいましょう。
さて、心配しておりました本番のお客様・・最終的には大体のテーブルが埋まりまして、なんとか成功。CDも数を数えますと半分近くのお客様が買ってくださった事になる・・。よし、できるぞ、、という感触を頂きました。