G-Cafe 聖書のことば #76
【空中の権威を持つ支配者】エペソ2:1-9より
"かつては、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいました。"
エペソ人への手紙 2章2節
前回は「罪の中にあってこの世の流れに従い」というところだけを見ました。
今回は2節の後半、「空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいました。」を見ていきます。
先ず、「不従順の子ら」・・それは何に対して不従順かというと、「父なる神」にです。
要するに「罪人」のことで、神に目を向けない人たちのことです。
そして、その人々の上には「ある霊」が働いているのだと言っているわけです。
それが「空中の権威を持つ支配者」で、その支配者の霊に「不従順の子ら」は、従っているというのです。
空中の権威を持つ支配者なら、それは神だと思われるかもしれませんが、それは不従順の子らを支配する「サタン」のことなんですね。
「サタン」と言われても、人々の受け止め方は漠然としたもので、どちらかというとおとぎ話の登場人物くらいにしか思えないかもしれません。
しかし聖書は最初から「サタン」という存在を認めているんですね。エバを誘惑した「蛇」がサタンです。
ヨブ記には神のところに行って願い事をするサタンが登場しますし、イエス様が荒野で断食している時も、サタンはイエス様に語りかけて誘惑したのです。
サタンは、神にもイエス様のところにも平気で近づくんですね。そして神はそれを許しておられる。そして「不従順の子ら」を支配するという状況さえ許しておられるんですね。
サタンは「終わりの時」の後に約束されている千年王国の時代にも、閉じ込められているだけです。その千年王国の最後から新天新地に移行する段になって、やっと「火と硫黄の池」に投げ込まれるのだそうです。(黙示録20章) なぜかサタンは、この世の最後の最後の時まで存在が許されているんですね。
聖書が正しいなら、サタンは実在するのです。
罪と滅びの中にある者に、それでいいんだよとささやく存在。それがサタンなんですね。
そして罪人は、何の疑いもなく「生き残り競争」のこの世の構造にがっちり組み込まれて、神などという存在はあり得ないという確信の中を歩んでいるわけです。
これが、「空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいる人」の姿なんですね。
次回は「御怒りを受けるべき子」です。
主が聖霊を豊かに注いで、あなたを祝福してくださいますように!
God Bless You !