G-Cafe 聖書のことば #248
【キリストのしるし】イエス様のことば 73
" そのとき、律法学者、パリサイ人のうちの何人かがイエスに「先生、あなたからしるしを見せていただきたい」と言った。
しかし、イエスは答えられた。「悪い、姦淫の時代はしるしを求めますが、しるしは与えられません。ただし預言者ヨナのしるしは別です。
ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。
ニネベの人々が、さばきのときにこの時代の人々とともに立って、この時代の人々を罪ありとします。ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。
しかし見なさい。ここにヨナにまさるものがあります。"
マタイの福音書 12章38~41節
旧約聖書にヨナ書という一風変わった預言書があります。
大きな都であるニネベの人々というのは悪の限りを尽くしていたのですが、神はその民に悔い改めの機会を与えるために預言者ヨナを遣わされます。
ところがヨナは、あんなところには絶対行きたくないし、あんな奴らが悔い改めて神に赦されるなんていうことは想像もしたくないと言って、船に乗って逃げ出してしまうのです。
しかし、その船はひどい嵐にあいます。しかしヨナは平然と船底で寝ています。人々はヨナが預言者であることを知り、どうすれば良いのかを尋ねたところ、「私を海に放り込めば海は静まります」と言ったので、彼らはその通りにします。そして海は静まり、ヨナは大魚に飲み込まれてしまいます。
そこでヨナは魚の腹のなかであまりの苦しさの故に悔い改め、預言者としての正気を取り戻すのです。三日経って魚はヨナを陸地に吐き出します。こうしてやっとヨナはニネベに出向いて行きました。
そして12万人以上いるこの大きな町で、40日したらこの街には滅びがやって来るのだと触れて回ります。そうしたらなんと王自ら進んで断食を布告し、町中の人々が神の前に悔い改めたのです。
それで神は、このニネベへのさばきを思いとどまられます。そうしたらヨナはふてくされてしまうという、「だからいやだって言ったんだよ・・」という、なんとも人間臭い預言者の話です。
パリサイ人がイエス様に、キリストである証拠を見せよと迫った時に、イエス様は「このヨナのしるし以外には何も与えられません」と言われたわけです。
今日のテーマは「キリストのしるし」です。
ヨナのしるしとは、三日三晩魚の腹の中にいたという、それはまさにキリストが十字架で死なれてよみに下り、三日ののちによみがえられるというそのことを指して言われたわけです。
これがしるしなんだと・・。わたしがしていているわざを見ているのに信じないあなた方が、わたしをキリストだと知ることのできるしるしはこれ以外には何もない・・とおっしゃったのです。
悪い、姦淫の時代・・、それは端(はな)から神を信じようとせず、自分の肉の欲望に従ってただ生きている・・そんな時代です。
しるしを見さえすれば自分は神に立ち返ると、人は思っているかもしれないが、結局どんなしるしを見たって信じない。そこで与えられる一つのしるしがある。それがあのヨナのしるしだとイエス様は言われたわけです。
ところがそのしるしは、人々が想像していたしるしとは全く違うものだったんですね。
父なる神様は、御子イエス様の十字架の御姿を全世界に示されているのです。そして死んで三日ののちによみがえられた・・。これがキリストのしるしだというのです。
このしるしを見てニネベの人々のように神の前に悔い改める・・それだけが救いの道なのだというのです。
あの十字架はあなたの罪を表し、それを御子が身代わりに負ってくださったというしるしなのですから。
そのしるしに目をとめなさい。ここに救いの入り口があるのです・・。
それは神の愛のしるしなんです。
これが福音なんですね。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)