" そのとき、ペテロは我に返って言った。「今、本当のことが分かった。主が御使いを遣わして、ヘロデの手から、またユダヤの民のすべてのもくろみから、私を救い出してくださったのだ。」"
使徒の働き 12章11節
二本の鎖につながれていたペテロに主の使いが立ち、彼の脇腹をつついて起こし、寝ぼけているペテロに急いで立ち上がるように言います。
帯を締めて、履き物を履きなさい・・。上着を着て私について来なさい・・。
鎖が外れ、牢の扉は開き、ペテロは言われるままに付いて行くと、いくつもの関門を難なく通り抜け、気がついたら外の通りを歩いていました。
その時御使いは「彼から離れた」と記されています。
その時ペテロははじめて我に返って、「主が」自分を救い出してくださったのだと気がついたというのです。
我に返るとは「今の自分」に目を止めることです。
それまでは夢のような奇跡の光景を眺めていました。
しかしペテロは我に返って初めて、何が起きたのかが分かったというのです。
我に返るとは、自分とそこにある全能者の存在を見るということなんですね。
人は普段、目の前の景色だけを見ていて、それがただ夢心地のように過ぎて行ってしまう・・そして気がついたら死を迎えている。
確かに普段の自分は、自分のことばかりを見ています。
しかしそれは実は、外のことばかりを見ている自分なんです。
我に返る・・それは人は自分がどこに置かれているのかを見るということなんですね。
私たちは神の御手の中に「生かされている者」なんです。
今自分はどこに立ち、なんのためにここにいて、一体何をしているのか・・。
そちらに目を向けてみませんか。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)