" 定められた日に、ヘロデは王服をまとって王座に着き、彼らに向かって演説をした。
集まった会衆は、「神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けた。
すると、即座に主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからである。彼は虫に食われて、息絶えた。"
使徒の働き 12章21~23節
ヘロデ王はペテロの逃亡事件のあと、カイサリヤという海辺の町に行って滞在しました。同じく海沿いの北方の町ツロとシドンの人々は、ヘロデ王が近くに来たことを知り、手を尽くして王と会おうとします。
それはヘロデとの関係が悪化していて、しかも彼らはヘロデに経済的に依存していたからでした。
そして和解が成立した・・今日の箇所はその時の出来事です。
ヘロデ王は虫にかまれ、その場で死にました。それは神に栄光を帰さなかったからだと、ここには記されています。
それは自分を神だとするその声に自らも賛同し、神の座に立とうとしたということです。
栄光を神に帰すとは、自分が賞賛されたらその栄誉は自分のものではなく、神のものだと宣言することです。
オリンピックで金メダルを獲得した選手が、この栄光は神のものだと宣言したという話をよく耳にします。
私たちは、自分が努力したからその結果を得られたのだと考えます。
確かにそれは努力の結果なのですが、実は「努力できたこと」自体が神に与えられた恵みなんですね。
自分がやったのだと拳を振り上げるその姿には、何度見ても違和感を感じます。
しかし私たちのうちにもその性質・・確かにあるんですよね。
そんな私たちを悔い改めさせるために、父なる神は御子を遣わされた・・。
神は怖れるべきお方ですが、あくまでも愛なるお方なんですね。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)