" それからパウロはデルベに、そしてリステラに行った。すると、そこにテモテという弟子がいた。信者であるユダヤ人女性の子で、父親はギリシア人であった。
彼は、リステラとイコニオンの兄弟たちの間で評判の良い人であった。
パウロは、このテモテを連れて行きたかった。それで、その地方にいるユダヤ人たちのために、彼に割礼を受けさせた。彼の父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。"
使徒の働き 16章1~3節
パウロはバルナバとは別行動を取ることになり、先にエルサレムの教会から来て帰っていったばかりのシラスを呼び寄せ、このシラスと第二回目の宣教旅行に出ることになりました。
このリステラという町は他でもない、パウロが反対するユダヤ人による石打ちによって半殺しの目にあったところです。
迫害の激しかった町々で、教会は確実に成長していました。
パウロはこの町で、是非この旅行に連れて行きたいと思われる一人の弟子・・それはイエス・キリストの弟子です・・に出会います。
パウロはその彼に割礼を受けさせた・・というのが今日の箇所です。
パウロはイエス・キリストによる救いにおいては、割礼は何の意味もないものだと教えています。
そのパウロがテモテに割礼を受けされたのです。
それは「その地方にいるユダヤ人たちのため」でした。
パウロは、弟子となったユダヤ人の間でも、また反対するユダヤ人の間でも、余計な火種を蒔くことはしないように配慮したんですね。
私たちの周囲には、私たちに強く反発する人がいたり、決してこちらの方を向こうとしない人たちがいます。
それらの人たちに闇雲に福音をぶつけても、人々はさらに反発したり、福音を伝えるその人物に対して不信感を持ったりします。
パウロは反対する人たちが、ほんのちょっと心を開くことができる扉を作ったんですね。
これはまさしく、私たちのお手本です。
God Bless You ! (神様の祝福がありますように!)