" さて、祈り場に行く途中のことであった。私たちは占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させていた。
彼女はパウロや私たちの後について来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えています」と叫び続けた。
何日もこんなことをするので、困り果てたパウロは、振り向いてその霊に、「イエス・キリストの名によっておまえに命じる。この女から出て行け」と言った。すると、ただちに霊は出て行った。"
使徒の働き 16章16~18節
占いの霊・・それは神からの霊ではなくサタンに属する霊、すなわち悪霊です。
その悪霊がパウロたちのことを「この人たちは、いと高き神のしもべたち」だと証言し、しかも「救いの道をあなた方に宣べ伝えています」と触れ回ったのです。
だったらそれは神の味方ではないかと思ってしまいます。
パウロは自分たちのことを正しく触れ回る霊に対して、どうして出て行けと言ったのでしょうか。
女がしていしたこと、それは自分があたかも神を認める権威を持っているかのような行為だったんですね。
それはすなわち、自分が神よりも上に立とうとする思いの表れです。
そしてそれこそが、サタンの思いそのものなのです。
神は、他の者による証言によって認めてもらう必要はないのです。
神は、ご自身でご自分のことを現されるのです。
パウロたちの宣教は、しるしと不思議が伴うものでした。
私たちが人にイエス・キリストを宣べ伝えるときも、それはもっぱら神の御力の助けによって、福音は広がっていくのです。
それは人が誇ることがないためなのです。
ハレルヤ! (主の御名をほめたたえます)